堕天使の乞い

 

作：戸室和亮

 

堕天使の乞い

月夜に舞い散る乾いた羽が

ひらりひらりと優しく

冷たい頬に触れた

 

 

I love you 探していた

風のように駆け抜ける

止められない毎日の中で

miss you 忘れていた

ヤりたいこと 嫌るべきこと

それさえ散らかしっぱなしなのに

 

神々のイタズラは 時を止めるように

君との出逢いを空から降ろす

 

堕天使の降臨 冷たい雨が君を貫き

乾いた羽を叩いて

可憐に舞い散らせた

堕天使の乞い 闇夜の稲妻のように速く

回避不可な恋

潔く打たれてシビれさせて

副作用で麻痺する君の羽

もう一度飛べるよう癒すから

 

 

can't walkin' もうこれ以上

何処に辿り着きたかったのか

あの日の僕に聞いてみたいな

can't believe アテにならない

諦めてたわけじゃないけど

ただそんな気分じゃなかっただけさ

 

人々の思惑は 時を忘れさせる

それでも君との出逢いはかき消せない

 

 

月を避けて広がった

雲から溢れた風に吹かれていた

勘違いでもいい

今はただ逆らっていたい

芽生えた何かを離したくはない

 

 

堕天使のcalling 

雨の中抱きしめた君の瞳は

何か叫ぶように かすかに

暖かく煌めいていた

堕天使の乞い 闇夜の稲妻のように速く

回避不可な恋

潔く打たれてシビれさせて

副作用で麻痺する君の羽

何度でも癒すよ君が望むなら

臆病だけど 今君となら

何もかも始まってもいいと思う